2015年3月3日から28日までMikey Cheahの二回目の展示を行います。

「雲と影」
私はよく曇り空を見て、頭の中で抽象的な姿を造ってみる。常に変化し続ける風によって作り出されるこの暫定的なイメージは私の空想力を自由に働かせる。私は普段からこのように日常的な物を見て、非常にありふれた物を擬人化する。何か謎めている場面に遭遇した時、心地良く感じる出来る唯一の方法は、それらを自分が認識出来る形に直す事である。私の場合、顔に見える。
雲は決して消失する事は無いので、面白い。それらは単に他の物になるのである。雲が雨になる。雨が植物の栄養になる。植物が私達の食べ物になって、それが私達になる。かつて空に見たその姿は影のように不可避に私達と繋がっている。.
私達と影の関係は、雲の関係に似ている。しかし対照的に、私達には影を投影する為に、より能動的な役割がある。ただそこにいるだけで、自分の暫定的な姿を映し、歪みを加える.
仮言的に言って誰かの影に住む事は無意識に造られた人工的な空間にいることではないだろうか?比喩的に私たちが住んでいるこの影は単なる社会の期待だろうか?つまり、期待に応えることは、本質的に直ちに視界を忘れるという事なのだろうか?私達は瞬間的な投影で造られた自分の型に合わせようとしているのか??
私は単なる気晴らしのために、実現不可能な目的を追求する発想が好きだが、このように無目的に考え込むことで、何を得ようとしているのだろうか?要するに、刹那的な自然の衝突に基づいたイメージを創り出し、短くて繊細な瞬間に私達が何をしているかについての手がかりを考えさせる事だ。
もちろん、アイロニーは実際誰も手掛かりを持たない。それは全てただ好奇心を掻き立てる美しい嘘だ。

<Mikey Cheah>
日本と中国のハーフの父、タイと中国のハーフの母を持ち、イギリスで育つ。今回の展示では、自らの血のルーツを辿るべく、タイ、中国、日本と長期滞在を行い、現地の文化に溶け込み生活を行い、その中から感じ取ったものを様々な手法で表現する。
1988年生まれ。イギリス出身。
ロングロードカレッジ、セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで学ぶ。
<展示歴>
‘Anglia Ruskin group’
William Fitzgerald Gallery, Cambridge Group show – February 2007
‘Distracted’
Elephant and Castle (abandoned post office) Group show August 2009
‘Central St Martins Foundation show’
Farringdon, London, England Group show July – 2009
‘Not from Concentrate’
Madam Jojos, Soho, London, Solo show – March – 2010
‘Central St Martins Degree Show’
Charing Cross, London. Group show –July – 2011
Solo show at Duang-Daao-august-2014
☆3月10日19時から作家を囲んでのドリンクパーティを行います。
作品の販売も行っています。
※好評につき、1週間期間が延長しました